「オーシャンズ(OCEANS)創刊号」を読んでみた


かのLEONのスタッフが抜けて作った新雑誌がこれ。
ナルホド、確かに紙面構成とか、商品の値段とか、頭の悪そうな文章とか(笑)、よく似ている。
(ついでに紙面の分厚さとか値段とかも。)


ただ、コンセプトはLEONとは全く正反対。
LEONが「モテるイタリアオヤジはちょい不良(ワル)」なんて言ってるように、「オヤジもイタリア人みたいなセクシーな服着てモテましょう!」ってなコンセプトなのに対して、OCEANSは「子供のための『良き父親』であるために、ちゃんとオシャレしましょう!」ってなコンセプトだ。


その為か知らないが、LEONに対して矢鱈と挑発的な文章が目立つ。


「世の”おぢさん”たちはモテようと、ワルぶるセクシーファッションで蔓延しています・・・。が、ヤリスギってとっても見苦しいし痛い!」


「ワルぶったり、モテようとしたりして、外見だけでSEXYを装う(中身なし丸見え!)。そんな”おぢさん”たちの着こなしって、バブルっぽくてキモ〜イ、キモ〜イ!」


・・・と、ほとんど名誉毀損レベルの(言いすぎ)凄まじい言いざま。
でも、この「頭の悪さ」加減が、逆に「あ〜、確かにLEON系だねぇ〜」って感じでもあるんだけど。


で、そんなOCEANSが推すのは、アメリカ上流階級の家族像。
何と言っても、かのジョン・F・ケネディ家族をクローズアップするくらいだから、そのスタンスも分ろうと言うもの。
その為、モデルの殆どがWASPっぽい家族だらけ。
確かにカッコイイんだけど、そんな「WASP」の生活がこの日本に馴染むんだろうかというギモンも・・・。
何か、コレもまたブッシュ率いるアメリカのネオコンの水面下での文化侵略なんじゃないのか・・・というのは穿ち過ぎなんでホンキにしないように。


でも、ココまで「家族のために」「子供のために」を連呼されると、LEONの「モテるイタリアオヤジ」並に「ウザい」感じがするのは気のせいだろうか。
(いや、まだイタリアオヤジの方が笑えるからいいような。ジローラモもカッコイイし。)


全体に、LEONから脂っ気を抜いたような感じで、多くの人には受け入れられやすいかも知れない。
ただ、ネタとして考えるとLEONの突き抜けたバカっぷり、脂ギトギトっぷりの方が笑えるんだけど。
何か、LEONの最大の特徴だった「アクの強さ」を抜いただけの雑誌になっちゃった感じがするなぁ。





で、今回のOCEANSでオレが一番注目したのは、この「ユニクロ特集」。
ユニクロの新作カーゴパンツとチノパンをリコメンドして、やっぱりユニクロのシャツやジャケットやらとコーディネイトしていた。
コノ手の雑誌でユニクロを取り上げること自体が珍しいけど、やっぱりプロのスタイリストがちゃんと考えて組み合わせてるから、ぶっちゃけかなりカッコイイ!
”ファッションブランド”としてのユニクロの底力を感じる特集だった。
脱ヲタ初級者の人も、コレを見れば随分参考になると思う。
値段も安いから、一通り揃えちゃってもいいしね。


あ〜。オレもユニクロスリムフィットカーゴユーズドノータックチノが欲しくなっちゃったなぁ・・・・・・。