おねがいマイメロディ第29話「マドンナになれたらイイナ!」


さて、件のマイメロのアニメだけど、今回はかなり凄かった。
カオスな展開、揺るがないキャラ描写、過去の登場キャラの使いまわしの上手さ、今後への展開の含ませ方の確かさ等、マイメロのイイ所ばかりを凝縮して作り上げたかのような密度の濃い話だった。



相変わらずケンカばかりの歌と小暮。
そんな小暮に、クラス一の美人マドンナ・宮前さん(CV:宍戸留美)がカマを掛けてくる。
だが、いざデートとなったはいいが、小暮は宮前さんの性悪ぶりにキレて途中ですっぽかしてしまう。


で、今回のターゲットはその宍戸留美声の性悪マドンナ。
小暮にデートをすっぽかされ、クラスの男たちの間で「性格悪い」等と陰口叩かれてイイ具合に黒音符を溜めてた所をクロミに夢の扉を開かれてしまう。



で、どうなっちゃったかっていうと・・・



何と、クラスの女の子が全員男化!!



「マドンナになりたい→クラスの女の子が邪魔→全員男になったらクラスで女は1人→マドンナ決定!」っていう、何とも超論法!
さらに、その性悪マドンナ自身もサンバっぽいハデハデな格好でキューピッドの矢を撃ちまくり、クラスの全員(男も女も)を自分になびかせようとして更に大混乱!
小暮にくっついて学校にきてたナイスガイのフラット君も「おかしいですよ!宮前さん!!」ってな感じの事を言って対抗するも「ネズミに言われたくない!」の一言で退けられ、そのまま気絶。使えねぇ。


で、小暮と男化した歌も共同戦線張ろうとするも、小暮に異様に敵愾心を燃やす宍戸・・・もとい宮前さんの鎖縛り攻撃で小暮ピンチ!
その小暮を必死で助けようとする歌(男)に、宮前さんのキューピッドの矢が迫る!
その時、小暮は自らの力で鎖を引きちぎり、こう言い放つ。
「好きな奴くらい、自分で決める!!」
くぅ〜!カッコイイ!!


一方マイメロは、混乱するクラスメイトにもみくちゃにされている所を白山に助け出される。ナイス白山!


気絶したフラット君を傀儡にして、マイメロ反撃開始!
何故かエセ仏蘭西人になったムッシュ・フラットが愛を説いて男化した女の子を全員救出。
そして、非難の矢面に立たされたマドンナ宍戸を救ったのは・・・・・・
・・・何と!第03話でクロミのターゲットにされたカメラ小僧のメガネ男子、山本クンだった。
初めて容姿以外を誉められ告白されて、宮前さんの魂は浄化完了。
めでたくピンク音符と相成りました。


そして小暮は「歌のことが好き」という自分の心に、少しだけ素直になりましたとさ・・・・・・



イロイロとポイントは多いんだけど、整理してみると。


●カオスな展開
クラスの女子が全員男化、キューピッドの矢で大混乱。


●揺るがないキャラ描写
歌は歌っぽいガサツ男に、美紀は美紀っぽい電波ポエム男に、真奈は男になっても相変わらず・・・と、ちゃんとキャラの性格を生かしていた。


●過去の登場キャラの使いまわしの上手さ
あの場で山本クンに告白させて事態を収拾させたのは上手かった。白山のナイスガイっぷりもいい。


●今後への展開の含ませ方の確かさ
あの大混乱の中で、キチンと小暮の心の変化を描いていた。今後は「小暮→歌→柊サマ」の三角関係勃発か?



まさにマイメロ29話までの集大成と言える1話だった。
相も変わらずスタッフの豪腕ぶりには舌を巻く他ない。



そんな中で、マイメロママンが「男の子が女の子の前で他の女の子の話をする時は、不器用な男の子が構って欲しくてやっているのよ」とか「フラット君はボーイフレンドには良いけど、本気になってはダメよ」とか、冷たく言い放つ所が何とも・・・。



PS:歌たちのクラスメイトに関してはココに詳しいので、参考までに。