おねがいマイメロディ第39話「お母さんに会えたらイイナ!」


チキショウ!泣けてくるじゃねぇか!!
まさかマイメロでココまで泣かされてくるとは思わんかった。
第36話とは全く別方面での大傑作だ!
ココでこういう話を持ってくるところが、マイメロの懐の深さだよなぁ・・・。


クリスマス。
夢野三姉妹は恒例の「サンタさんへのお手紙」を書いて父親に渡す。
だがその中で、琴のお願いは「お母さんに会いたい」というもの。
だが、死別した人間には二度と会える事はない。
父親からやんわりと「無理だ」と言い聞かされ、琴はそのまま部屋の中に閉じ篭ってしまう。
何とか琴の願いをかなえようとする歌と奏は、クロミを誘き寄せて頼もうとするも、クリスマスにトラウマを持つクロミはその願いをにべもなく断ってしまう。
だが、母親からの手紙とプレゼントを貰い、感激したクロミは一転、琴の夢の扉を開く決意をする。
そして、夢野家にやって来たクロミマイメロの前にサンタさんが現れて、クリスマスの奇跡を起こす・・・・・・


琴の念願が叶ってお母さんが現れたところで、オレの目には滂沱の涙!
分かってても泣かされる所が悔しいけど上手い。
そして、そんなお母さんを見つめる夢野パパの「グッ!」と堪えた表情でさらにダメ押し。
普段はおちゃらけてる分、今まで溜め込んでいた想いが余計に胸に染みる。
コレまで積み上げてきたキャラの造形の確かさが生んだ名シーンだろう。
イジワルだけど実はイイ娘なクロミ様、人情に厚いバク、クロミ様とマイメロのダブルサンタコスチューム等々、見所も満載で面白かった。


「サンタさんは実在する」という設定で話が進むのも良かった。
なるだけ「子供の夢を壊さないように」と、ちゃんと気使いしてる所がいかにもサンリオだなぁ。
でもそんなサンタさんが、妙に威勢のいい江戸っ子風のトナカイを従えてたり、琴の夢の扉を開くときには全裸でバイオリン弾いていたりと、小ネタを忘れずに仕込むところがマイメロクオリティ。


夢が叶ってお母さんの歌声を聞けた琴から、大量のピンク音符が流れ出して夜空を横切る。
分かってはいるけど、もはや滂沱の涙を押さえることは出来ない。
カオスはほとんどないけど、こういう話も実に上手く作ってくるスタッフの懐の深さが凄い。



そして、次回は来年。
しかも「大喜利」って!?