流行って・・・


かねてからの懸案のコートを見に原宿まで行ってきた。
「原宿にきたらコレを喰う!」と決めてるシャンティスープカレーを喰った後、とりあえず手始めにスグ近くのユナイテッドアローズ・ブルーレーベルストアに。



ソコで、異様な光景を見かけた。


店内に入ろうとしていた4人組の男の集団が居たんだが、ソイツらの格好がみんな揃いも揃って
「黒ベロアジャケット+Tシャツ重ね着+ダメージジーンズ+ローテクスニーカー」
という出で立ちだったのだ。
サスガにTシャツの色柄は違ってたし、そのうちの1人はストライプジャケットだったのだが、ソレとて大同小異。
しかもその内2人は、同じような形の黒ブチセルフレームメガネをお揃いでかけて、仲睦まじく服を見ていた。
「オマエらホ○カップルかよ!!」
なんてツッコんじゃったよ(○モの皆さまゴメンナサイ・・・)。
よくよく店内を見ると、ソコかしこに黒ベロア集団が。
しかも、原宿の通りにも似たような格好の男たちが多数(ホント、イヤになるくらい)歩いていた。
よく「チェックシャツはアキバ系の制服」なんて揶揄されたりするが、さしずめ「黒ベロアはハラジュク系の制服」と言った所になるんだろうか。
コレが流行なんだなぁ・・・と、ちょっとビックリ。



ソレにしても、と思うのだ。
彼らは、本当に
「カッコイイ!!」
って思って着てるんだろうか。
ソレとも、タダ単に
「黒ベロアが流行りだから」
「流行り物着ないと仲間から弾かれるから」
という理由で着てるんだろうか。


もし後者の理由で着てるんだとしたら、ソレはあまりにも消極的すぎないだろうか。
「とりあえず黒ベロアジャケット着てれば流行に乗ってるぜ!」
って考え方は、そっくりそのまま
「とりあえずコンバースオールスター履いてりゃオタクじゃないぜ!」
っていう、脱ヲタ者の陥りがちな罠と全く同じ心理じゃないだろうか?



もっと言えば、彼らは本当は
「オシャレなんか面倒臭くてしたくないけど、いいの着ないとナメられるからなぁ」
と思って、イヤイヤながら着てたりするんじゃないか?
結局、自分たちで積極的に「コレを着よう!」ってのがないから、彼らは誰かの真似をする。というより、真似しか出来ない。
その結果、その「誰かの真似」が大量に発生し、ソレが「流行」となってるだけなんじゃないか?
ソレって、
「ココにあったからテキトーにいいや」
と思って、何も考えずにチェックシャツを着るオタクたちと、根本のところじゃ何も変わってないんじゃないだろうか。
「自分で考えて積極的に服選びをしない」
という一点において、「何も考えずに流行り物を着る」のと「何も考えずにヨレヨレの服を着る」の間に、決定的な差なんか無いんじゃないか?
オレは心理学の専門家じゃないから分んないけど、その辺りに何がしかの共通項はありそうな気がする。


それでも、一方は「流行に敏感なお洒落さん」で通って、一方は「服に気を使わないヲタク」等と蔑まれる。
一体その差は何なんだろう。
結局人間、そんなに変わるところもないだろうに。
でも、世間の目はそういう風に差をつけて見ている。
その根幹にあるものは、一体何なんだろうか・・・・・・



結局何が言いたいのかと言うと、結局「人間なんてそんなに変わるもんでもないよ」ってコト。
もし彼らがオレたちオタクや脱ヲタ者を
「うわ!何こいつオタク?ダッセ〜!!」
なんて蔑んだとしても
「何言ってやがる!テメーらだって、人と同じ格好してないと不安でしょうがない小心者のチキン野郎のくせに!!」
なんて腹の奥底で思ってりゃいいだけの話だ。
妙に畏怖したり、萎縮したりする必要なんか無いってコト。



そんなコトまで考えてしまった土曜の午後でありました・・・(汚い言葉遣いでゴメンナサイ・・・)。




で、肝心のコートはって言うと・・・・・・








結局、当初の予定通り新宿のエディバウアーで買っちゃいました。
色々見た中で、格好と色と値段のバランスが一番取れてたからね。