痴悩ズ・・・もとい、チノーズ

●ビルズ・カーキのチノパン

とうとう買った、チノーズ
結局、ビルズ・カーキにした。
バリーブリッケンのヤツは、確かにいいものなんだろうけど高すぎ・・・orz
バズリクソンズは、あまりにも無骨すぎて気分じゃない。
FOBは、結局見当たらなかった・・・。

  


そんなわけでビルズ・カーキ。
買ったのは原宿のTRAVELS
実際に店に行って試着し、レングスも採寸してもらった上で楽天で注文した。
おかげさまでサイズ感もバッチリ!
コイツも結構な価格だったけど、楽天のポイントを使ってそれなりにお得に買えた。



さて、実はもう一つ買ったのが・・・



アディダス・スタンスミス

生産中止と聞いて急に欲しくなってしまったスタンスミス。
特に「白+金」のタイプはシンプルで合わせ易そうで気になっていたんだけど、オレが探し始めたときには既にマイサイズはドコにも置いてなかった。
で、しばらく諦めていたんだけど、フト
ヤフオクならあるんじゃね?」
と思い立って見てみたら、コレがビンゴ!
早速落札し、今ココで手にしていると言うワケ。


早速、この間の着方に合わせてみるテスト。
思ったとおり、なかなかイイ感じ。
こんな時は、ボリュームのあるニューバランスM996を合わすより、スタンスミスを合わすのがスッキリ纏まるな。


Gジャンいいじゃん!


とりあえず、この間からの懸案のチノパンは、ほぼビルズカーキに絞られつつある。
ちょっと値が張るけど、いいモノなんだろうから仕方ないかな。
まぁ、楽天のポイント使えばもっと安く手に入れられるけどね。




さて、チノパンに合わすならこんな感じの服がいいな。



●LEE・101J

に「欲しい」って言ってたLEEのGジャンを手に入れた。
原宿の古着屋で3000円也。
まぁ、よくよく見るとサイドポケット仕様のEDWIN製なんだけど、そのお陰で随分とリーズナブルに買えた。
「ヴィンテージ」って言うよりは「中古品」って言った方が相応しいかな。
ジーンズに合わすにはあまりにも地雷だけど、チノパンやカーゴパンツ、あるいはクリースの入ったウールスラックスやコットンパンツに合わせても良さそう。
リーバイスのヤツに比べると胸ポケットとか襟周りとかが上品だからかな。



で、フトこんな合わせ方を思い付いてしまった。


ブルックスブラザーズのド派手なクレイジーパターンシャツ(コレも古着)に、ココで買ったJプレスのブレザー。
コレにチノパンを合わせたら、なかなかイケそうじゃないか。
靴はココで買ったレッドウィングか、あるいはニューバランスM996でもイイ感じかも。
なかなかプレッピーっぽいな(かなり「2nd」に影響されてる組み合わせ方だけど・・・)。

 



PS:
ところで・・・


最近、とみにブラックウォッチ柄のウールパンツが欲しくなってきてしまった・・・。
多分コレも「2nd」の影響。
ちょっとドレープの出るような、少し太めのヤツが欲しいなぁ。
ソレなら、↑のGジャン+ブレザーの組み合わせに合わせても良さそうだし。
どっかにリーズナブルに売ってないかなぁ・・・。

戦士の休息


この間ちょっと触れたオレの愛用のニューバランスM996。
紐が黒ずみ、シワ部の色がはげ、トゥ部分も少し黄ばみ、全体に薄汚れた感じになってしまっている。
たしかにコレは2年モノだし、もともと白いから汚れが目立ってしまうのはある意味仕方が無いとしても、ヘタすると「古豪の風格」っていうより「単に汚れているだけ」っていう風に見えてしまいがちだ。
紐はまぁ買い換えれば何とかなるにせよ、全体の薄汚れたフンイキはどうにかならんもんかとずっと考えていた。


ソコで、某SNSにてソノ質問をした所、こんなHPを教えてもらったので、早速読んでみる。
そうか!レザースニーカーも洗っちゃっていいんだ!!
アディダスのカントリーが水洗いできて、M996が出来ないという法も無いだろ。



そんなわけで、早速M996を水洗いしてみる。
スニーカーシャンプーの代わりに、手持ちのモゥブレィ・サドルソープを使用。
ミンクオイルは持ってんだけど、何か革がヘロヘロになりそうで怖かったんで、代わりに同じくモゥブレィのデリケートクリームを使ってみる。
さらに、白の補色用にサフィールの白クリームを新宿伊勢丹にて購入。
コイツでドコまでいけるのか、ちょっと試してみよう。

  




マズは中敷と紐を外し、ステインリムーバーで徹底清掃。
この時、リフレクターには十分気をつける。
その後、ぬるま湯をぶっ掛けて全体を湿らせた後、サドルソープを泡立て、スポンジで力を入れすぎないようにして洗う。
ついでにソールも洗う。
その状態で、シューキーパーを入れたまましばらく放置。
アッパーが乾いたところで、デリケートクリームを指に取り、全体を手のひらで包むようにしてすり込んで行く。
さらにその後一晩放置。
翌日、伊勢丹で買ってきた補色クリームを塗り込み、ブラシで払うようにして伸ばしこむ。
そして、仕上げに真新しい靴紐と中敷をセットし、無印良品で買って来た靴用消臭スプレーを吹きつけて完成!


で、こうなった。
写真じゃ分かりづらいけど、清掃前に比べて随分とマシにはなっている。
ただ、いかな補色クリームとはいえ完全に補色できるわけじゃないのか、やっぱりそこかしこの黒ずみは(目立ちづらくなったとは言え)残ってしまっている。
その辺はまぁしょうがないコトなのかなぁ・・・。
何回か同じように洗って行けばもっとキレイになるのかも知れないけど、そう何度も洗うと革に重大なダメージを与えそうで怖い。
まぁ2年モノだし、この2年オレの足元で過酷な条件下に耐えてきた「歴戦の勇者」なわけだから、コレはコレで味としていくのがいいのかも。



ソレにしても、買った当初は正直ココまで永く愛用出来るとは思わなかった。
経年劣化も味になる造りの良さもさることながら、合わせ易いシンプルなデザインと色味、そして抜群の履き心地!
こんな名品が生産終了なんて、全くどうかしてる。
コレが潰れたら、次は一体何を買えと言うんだろう・・・。


まぁ、ソレまではコイツにもっと頑張ってもらわないとな。
とりあえず、しばしの休息といった所か。


知能パン・・・もとい、チノパン


オレが休日履くのは、殆どジーンズばっかりだ。
古着屋で買ったリーバイス501を2本(太目の淡色+細目の濃色)に、新品で買ったリーバイス501ユーズド加工物(太目の濃色)、ソレにユニクロのセールで買ったプレミアムデニムジーンズ(レギュラーフィット)の計4本。
こんだけあれば結構使いまわしも利くんだけど、サスガにジーンズばっかりじゃ飽きてきた。
確かにラルフローレンの薄手チノとか、グリーンレーベルリラクシングで買ったウールパンツやコットンスラックスも持ってんだけど、何れも生地が薄手で冬に履くには適さないものばかり。
結果として冬はジーンズ一辺倒になっちゃうんだよね。
なので、冬場でも履けるシッカリした生地のズボンが欲しいなぁと思った次第。



そんなわけでチノパン。
カーゴとかフランネルスラックスとかも捨てがたいんだけど、でもコレから春を迎える今の気分的にはチノなんだよな。
この記事を見てしまったせいかも知れない。 
相変わらず影響されやすいな、オレ・・・。



さて、欲しいチノパンの条件は・・・



1:ノータック
ツータックチノは今後数年のうちに復活しそうではあるんだけど、今この時点ではビミョー臭が漂っているからアウト。


2:定評のあるもの
ココ最近のオレのスタンスである「いいものを長く着る」を、チノにも応用したい。


3:カジュアル用
ドレス系のコットンパンツは既に持っているから、プリーツも無い、洗い晒しの似合うヤツが欲しい。


5:細すぎず、太すぎないもの
昔ながらのぶっとい軍用チノは確かに惹かれるモノはあるんだけども、あまりにも太すぎて今のオレには着こなせないっぽい。
逆に細すぎても、オレには似合わないのは歴然。
中庸ぐらいが丁度いい。



となると候補として挙がりそうなのは・・・



 

●バリー・ブリッケン
定番中の定番。
かの原宿キャシディの八木沢博幸氏が「チノパンはこれに行き着いた」とまで断言する位だから、相当にイイものなんだろう。
値段も相当にイイけど・・・。
ただ、昔ながらのチノだからかなり太めっぽい。


 

●ビルズ・カーキ
コレまた定番。
M2タイプならシルエットも現代風にリファインされてて使いやすいらしい。
コチラも相当にいいお値段・・・。



 

●バズリクソンズ
軍モノ復刻で有名なバズリクソンズらしく、ミリタリーチノっぽい無骨さがイイ。
42年モデルは太すぎるけど、オリジナルスペックなら丁度中庸な感じがする。
値段も手出しし易そう。



 

FOB
↑3つと違って、コチラは相当に現代的なチノパン。
コレくらいスッキリしていたら、何とでも合わせ易そう。
敢えて言うなら、所謂「ホンモノ感」がちと足りないかなぁと・・・。



正直、チノパン選びは難しいなぁ。
ジーンズは楽なんだよね。
とりあえず「リーバイス501」っていう”基準”があるから。
501に比べて太い、細い、テーパーしてる、フレアしてる、股上浅い、深い等々・・・。
リーバイス501っていう絶対的な基準があるから、ソレと比べてどうなのかという視点で選んでいけばさほどの苦労はしない(この場合「○○年代の501」とか「XXか66か」とか「赤ミミ云々」とか、そんなマニアックな視点は抜きにしてね)。
でも、チノパンにはそんな”基準”がない。
一応「軍用チノ」がそんな”基準”なんだろうけど、ソレとて絶対的とは言えないし、またそんな”基準”を軸にして選ぶような方法論も確立されていない感じがする。
その分自由に選べるんだろうけど、イザとなると迷うなぁ。
アメ横とかに行ってみてちょっと見て回ってみるか・・・。



PS:
コレから春にかけて、チノパンにはこんな靴を合わせてみたい。


 

●スプリングコートのキャンバススニーカー

ベージュのチノに白いキャンバススニーカー。
コレ以上の組み合わせは無いな。
特にこのスプリングコートのヤツならチノにはピッタリ。
あまりにベタ過ぎるかもしれないけど、ココまでベタベタだと文句のつけようが無いじゃないか。
こういうのを「プレッピー」と言うんだろうか・・・。


古豪の風格


さて、そんなわけで去る2月10日に青森まで旅行に行ってきた。
色々と準備はして行ったんだけど、実際に行ってみると雪は殆ど降らず(積もってはいた)、寒さの感じで言えば東京の朝晩とそう変わらん位だった。
いや、下手すりゃ雪の東京よりも暖かいかも。
さらに、ほぼ1日中歩き回っていたおかげか、非道く寒い思いもすることなく過ごせた。
そんなわけで、この間の予行演習のまんまの姿で全く問題はなく、まずは一安心といったところか。



それにしても、今回の旅で思ったのは「パラブーツは雪に強い!」ってコト。
モチロン、事前にラナパーとか防水スプレーとかでガードはしていったんだけど、それにしても全く水分が染み込んでくることも無く、さらには余程凍った所で無い限りは雪上でも全く問題なく歩行できた。
確かにダナーとかLLビーンとかのブーツに比べたらまぁそれなりなんだろうけど、でもフツーの革靴やスニーカーに比べたら格段に強い。
スキーに行ったり、雪山登山に行ったり、そんなヘビーなコトをしない限りはコレで十分かも。




ヘビーな雪国旅行に行った後のパラブーツ・シャンボード。
実は、旅行先で滑って転んで左足のつま先辺りに傷が付いたんだよね。
で、東京に舞い戻って早々に新宿伊勢丹メンズ館の靴コーナーで手入れしてもらったら、そんな傷跡なんかこの通りきれいさっぱり無くなってしまった。
サスガの腕のよさに感服すると同時に、少しの手入れだけでここまで回復してしまうこの靴の頑丈さにも驚いてしまった。



]

コレが買った当初の写真。
買ってわずか1年で、何ともいえない味が出てきているのが見て取れる。
まさに「古豪の風格」だ。
これからも、バンバン履いてさらに風格を出したい。


ちなみにコチラは2年前に買ったニューバランスM996の今の姿。
コッチも相当にクタクタなんだけど、何ともいえない味と風格じゃないか。
ニューバランスの店員さんからは「2年前の物とは思えないくらい綺麗だ」と言われて、ちょっと満足。
やっぱりイイ靴ってのは、履けば履くほどに風格と味わいが出てくるもんなんだなぁ。



・・・そんなわけで・・・・・・。




楽天のセールで買ったレッドウィング8875。
頑丈さと味の出方に定評のあるアイリッシュセッターなだけに、今からどんな味が出てくるのか楽しみだ。



ちなみにコレが、買って早々にモゥブレィのピュアミンクオイルを塗り込み、一週間ほど家の中でステッパー運動中に履いた後の姿。
少しずつだけど足に馴染んでいっている様が見て取れるかと思う。
コッチもバンバン履きこんで、早く「古豪の風格」を出したい。


予行演習もやっとかないとな


今日の東京は丸1日雪だった。


フツー、こんだけ雪降ってたら「あ〜、外出んのヤだなぁ〜。メンド臭いなぁ〜・・・。」等と言って家の中に引きこもっちゃうトコなんだけど、今日のオレは「お、丁度雪降ってるや。東北行きの予行演習しとこ。」何て考えて、いそいそと外へ飛び出していった。
で、たまたま駅に来ていた吉祥寺行きのバスに乗り込み、吉祥寺で昼食をとった後一通りブラブラと見てまわり、夕方近くに家に帰ってきた。


さて、その時の服装はというと・・・


アウター
スターリングウェアのPコート


インナー
●ペンドルトンのシェットランドウールセーター(グレー)
●インディビジュアライズドのチェックシャツ

 


インナーのインナー
●インデラミルズのサーマル
無印良品タートルネックTシャツ(ダークグレー)


ボトム
●リーバイスの501古着
モーガンのサーマルパンツ

 


シューズ
パラブーツのシャンボード


小物
●ブラックウォッチ柄のマフラー(Queensbury)
●ニューヨークハットのニット帽(茶)
●Jプレスの手袋(ベージュ)

  



・・・こんな感じの出で立ちだった。



さて、実際に寒い雪の中を歩いてみた感想としては・・・。


●トップ
何重にも重ね着してたおかげで、上半身は問題なく暖かかった。
ウール100%のマフラーのおかげで首元の防寒性も文句無く、さらにマフラーのみだったら不安だった首元からの冷気も、マフラーとタートルネックで完全にシャットアウト出来た。
手袋は、まぁ暖かかったけど、実際に観光に行ったら殆どカメラとか傘とか持ちっぱなしになるだろうから、あんま関係ないかな。
Pコートのハンドウォーマーに手を入れておくだけでも、かなり暖かい。
でも、サスガにソレじゃ危険かな。


●ボトム
モモヒキの効果は絶大!
このまんまクセになっちゃいそうな勢いだった。
若干太もも辺りが締め付けられる感覚がするけど、逆に言えばその分体にはピッタリフィットしてるわけだから、かなり暖かい。
これなら東北でも行けそうな感じだ。
東京でも、薄手のズボンを履く時には重宝しそうだ。
もう数着買うかな・・・。


●シューズ
今回、最大の懸案事項がコレ。
いかな雪に強いと言われているパラブーツの靴とはいえ、革靴なわけだから一体ドコまで行けるのか全く見当が付かなかった。
とりあえず、東急ハンズの店員に薦められたラナパーを塗布し、コバのステッチ部にもラナパーを染み込ませるように塗りこみ、更にその上から防水スプレーをぶっかけて挑んでみた。
で、結果としてコレは雪道での実用性もナカナカのものだった。
ラナパーや防水スプレーのおかげなのか水分が中に染み込んでくることは全く無く、オイルレザーのおかげかあれだけの水分に晒されても水が革に染み込んでシミが出来るなんて事は全く無かった。
しかも、柔らかくてコシのあるゴム底のおかげで雪道でもグリップ力を失うことも無く、よほど凍った地面や濡れたタイルの上を歩かない限りは滑ることも無かった。
前にニューバランスのM1700を履いて雪道を歩いた時は、今にも滑りそうでおっかなびっくり腰も引けていたのに比べると、コチラは相当なものだ。
ナルホド、コレなら十分実用的だな。
 


とりあえず、予行演習はまぁこんなもんかな。
Pコートやサーマルの暖かさと、靴の実用性に目処がついたから、あとは現地に行ってどうなるかだな・・・。


脱ヲタを実感する時

オレの友人の評判が芳しくない。



そもそも定職に就かずフラフラしていた彼をオレが口利きしてうちの会社に手伝いとして紹介したんだけども、その友人に対する社内の評判がどうも宜しくないのだ。


曰く


「臭い」「汚い」


・・・と。



「あぁ、やっぱそんな問題が起こったんだ・・・」
ソレがオレの正直な実感だった。
いつ洗濯したか分からないナイロンジャンバーにセーター、ズボン。
肌が弱いせいか、顎の辺りにできものが出来ている。
虫歯のために前歯が半分欠けている。
確かに、悪臭の条件は揃いすぎるほど揃っている。
実際オレも、喋っていてたまに気になることがあった。
まぁ、オレの場合は友達だからそこまで強く気にすることも無かったし、彼はそういう人間と分かってて付き合ってたわけだから別段どうこう言うこともなかったけど、サスガにコレじゃ社内での立場も悪くなるだろうし、社会に出てしまった以上「まぁそういう人間だし」では済まされない部分も多々あるというのは痛いほど感じている。
なので、先日一緒に新宿に出て、無印良品ユニクロABCマート等を見て回って一通り彼の服を見繕った。
その上で
「少なくとも同じ服を2日連続で着ない事」
「風呂には毎日浸かり汗を流す事」
「歯医者に行く事」
等を徹底するように言い聞かせた。
「当たり前のことを、当たり前にやろうぜ」
と・・・。



・・・・・・・・・



・・・・・・・・・



・・・・・・・・・



・・・そうか!コレって「脱ヲタ」だ!!



ある瞬間、オレはハタとそう感じた。
「アレはそういうことだったのか!!」と・・・。



彼の場合「服が汚かった」のが問題じゃない。
「薄汚れた格好から悪臭が漂う事で、周りの心証が悪くなっていた」のが問題だったのだ。
オレは彼を良く知っている。
彼は決して悪い人間じゃないし、誰かからアレコレ言われる類の人間でもない。
極めてマジメで、話の芯もしっかりしている。
確かに見目麗しい顔でもないし、話が無茶苦茶面白くて周りを楽しい気分にさせるような人間でもない。
その上感情もあまり大っぴらに表に出さない人間だから取っ付き辛い所もあるけど、話せば話すほど味わいの出てくる、そんな男だ。
つまり「第一印象で決められない」類の人間だということ。
逆に言えば、彼は相当に「見た目で損をしている」と言えるんじゃないだろうか。
そして、そんな彼が社会に出て自分の地位を確立していくには、どうしても「見た目」を磨く必要性があるわけだ。


そして、その「見た目を磨く」という事を考えた場合、服はそこまで重要じゃない。
清潔感がありさえすれば、それが例えユニクロだろうが無印だろうが、そんなこと全く関係ない。
むしろ「当たり前のことを、当たり前にやる」のが大切であるということ。
それは、例えば風呂に入るとか、同じ服を2日連続で着ないとか、そういった類のことだ。
つまりは、彼を見る人間の目に「不快に思われない」ようにすること。
周りを「不快な思い」にさせないだけの「社会性」を身につけること。
そして「不快に思われる」ことで彼自身が「損をしない」こと。
・・・それが最重要だということだ。



それはそのまま「脱オタクファッション」という概念にも行き着くんじゃないだろうか・・・。
つまり「得をするため」の方法論ではなく「損をしないため」の方法論。
そして、何故「損をしないため」の方法論が必要なのかと言うと、実際にソレで「損をしている」人間がいて、そしてそんな人間に不快感を持つ者が多くいるから。
今の今までオレは頭の中で分かっているつもりだったけど、改めて自分がそういう立場になってみて初めて「そうか!そういうことだったのか!!」というのが実感できた。
そう考えると、脱オタクファッションガイドで「何も足さない、何も引かない」と言われている概念も頷ける。
何も無い状態から一挙に「得をする」格好になったところで、最低限の事が出来ていなければ単なる”付け焼刃”に過ぎない。
マズは最低限「損をしない」格好から始めるのが肝要であると。
そしてソレは、周りに「不快な思い」をさせないために必要不可欠であるということ。
「損をしない」格好であれば、周りから怪訝な目で見られることも少なくなる。
そして、ソレ以上を求めるなら、ソレは当人の努力次第だ。
だから、マズはソコまでやろうぜ・・・それが「脱オタクファッション」の真髄だったんだなと、今更ながら実感できた。
とすると、今のオレはすっかり「脱ヲタ」の範疇から抜け出しちゃってるな。
ブログのタイトル変えるかな・・・・・・。



ソレにしても・・・と思うのだ。
もし彼が見目麗しかったら、そもそもこんな問題は無かったんだろうか。
「見た目で損をする社会」ってのも不条理だなとは思うけど、でも実際オレも「見た目」で人を見ちゃうコトが多々あるだけに強くは言えない・・・。
まぁ、ソコまでひっくるめて「社会性」だと言ってしまえばソレまでなんだけど・・・。