「脱ヲタ=ジャケット」なのか?


2ch等ではよく揶揄されているが、「脱ヲタはジャケットを着たがる」というのは本当なのか?
とりあえず、このサイトには「ジャケットを着ろ」とは一言も書いてない。
なのに、多くの所で脱ヲタ=ジャケット」と言及され、揶揄されているのは、一体何なのか。
(試しに↑のサイト掲示板を読んでみて欲しい。ジャケット関連の質問の数が非常に多いことに気付くはず。)



コレは自戒も込めて書くんだが・・・



オレが初めて買ったファッション雑誌が「MEN'S CLUB(メンクラ)」だったというのは、前に書いた通り。
そのメンクラは、(読んだ人はご存知のように)ジャケット至上主義的な記事が目立つ雑誌だ。
そしてオレは、ソコで見た「ジャケット+ジーンズ」の組み合わせに衝撃を受けてしまったのだ。


「えぇ〜!?背広の上着ジーパンと一緒に着てる〜!!」



そう、当時のオレはその程度の認識しかなかった(「カジュアルなジャケット」という概念が無かった)。
だからこそ「背広の上着(フォーマル)」を「ジーパン(カジュアル)」に合わせるというのは、非常に新鮮で、しかも何より「カッコよく見えた」のだ。



あくまでコレはオレの経験談でしかないんだが、多くの脱ヲタ者は多かれ少なかれ同じような衝撃を受けているんじゃないかなぁ・・・と思う。




じゃぁ、何故ジャケットをカッコいいと思ったんだろう・・・。


・・・まぁ↑にもヒントが隠されてるが、多分ソレは「今まで見たこと(意識したこと)が無かった=新鮮に見えた=カッコよく見えた」というコトだろう。
と同時に「背広=キッチリしてるもの」という概念があったから、「背広の上着=キッチリとしている物=カッコイイ」となったような気がする。



そしてソレは、同時に「今まで着てた物=ダサい」という概念からの反発でもあっただろう。
実際、ココを読んで脱ヲタの薫陶を受けた人間はこういう風に考えがちのようで、今まで着ていたような服、着方を否定し、それらとは全く対極にあるような服、着方を志向するあまり「オタクっぽく見えない」という一点でのみしか服を見れなくなってしまう例が多いように思う。
↑のサイト掲示板でも「○○はNGですか?」「○○はダメですか?」という質問が後を絶たない。「ダメ=オタクっぽい」なのだ。)
オレも未だに「ジャンパーかぁ・・・オタクっぽいかなぁ・・・。」とか「チェックシャツかぁ・・・ダサいと思われそうで怖いなぁ・・・。」とか、そういう疑念が頭を占めてなかなか踏み出せないでいる。
同時に、こういった服を着てる人たちを見て「うわ!未だにケミカルジーンズかよ!ダサッ!!」と、分かりもしないのに決め付けてしまうことも多々ある。
ホンの2年前まで、オレもそんな服着てたくせに・・・。




結局脱ヲタってのは「今までの自分が嫌で嫌で仕方がない」という心理から来てる物だと思う。
少なくともオレはそうだった(し、未だにそう考えることがある)。
その「今までの嫌な自分」を、ダサい格好をしている他人に重ね合わせて、そういう連中を貶めてるだけなのだ。


そして「今までのオレとは違う!ダサいアイツらとは違う!!」という、その心理の象徴が「カッコイイ」テーラードジャケットだったのではないか。
少なくともオレはそうだったし、「ジャケットさえ着てればオタクには見えないだろう」等と、随分とバカな事を考えたりしたものだ。
そして、そう考える脱ヲタ者も多いのだろう・・・っていうか、結構居るし。
そしてそれが、いつしか「脱ヲタ=ジャケット」という概念になってしまったんじゃないだろうか。
結局、ファッション経験値が低いがゆえの浅薄な考えなんだろう。




で、今のオレは・・・
・・・ジャケット以外でも、ジャンパーとかカバーオールとかにも、少しずつ手を出してみようかなぁ、と考えてみたり。
っていうか、実際カッコいいジャンパーとかあるし(バラクータG9とか。あとGAPの新作革ジャンとか、トゥモローランドの新作ブルゾンとかもカッコいいかも。高いけど・・・。)
それに、多分オレはジャケットよりもブルゾン系の方が合いそうな気がするし(ジャケットを着るとオヤジ臭くなっちゃうのだ)。



でも、未だに「ジャケット=カッコいい」「ジャンパー=ダサい」っていう固定概念から抜け出せない自分が、ちょっと嫌だ・・・。
アウター系はやっぱりそこそこ(値段)するし、余計に「失敗したら(ダサく見られたら)嫌だなぁ」と考えて、なかなか行動(購入)に移せない。



まぁ、オレもまだまだファッション経験値が低いんだなぁ・・・という事で。