「オッサン=ダサい」の新概念?


最近、肩と腰の張りが酷い。
まぁ、ほぼ1日中パソコンの前に張り付いて仕事してるわけだからしょうがないっちゃしょうがないんだけど。
にしても、その張りの酷さで頭痛やら吐き気やらを催してしまってサスガにコレじゃマズいと思って、ここんとこ整骨院に通い詰めになってる。
あと、7〜8年前に原付で出社途中に事故って以来、右足の付け根が爆弾状態になってて、どうかするとコレも酷く痛むコトがある。
で、そんな右足をかばってムリな歩き方をしたせいで、さらに腰や膝まで痛めてしまうという悪循環。
もはや寄る年波には勝てないと言うコトなんだろうか・・・。



で、ちょっと思い当たったんだけど・・・・・・。



よくオッサン達がダボダボの服を着たり、だっさいウォーキングシューズを履いたりして見た目的に非常にイケてなかったりするのも、ひょっとしたらその辺に理由があったりするんじゃないか・・・等と考えるようになった。
まぁ、「結婚なりなんなりして、もう見た目に気を使う必要が無くなった」ってのも大きな理由だろうけど、さらにプラスして「カッコイイ服や靴を着るための体力が無くなった」というのも実は大きいんじゃないだろうか。



よくカッコイイと思われるような感じの服・・・例えばディオールなんかで出してるような細身ピチピチのシャツやスーツは、確かにカッコイイんだけど、着る側の肉体に大きな負担を掛ける感じがする。
事実、ココで紹介してるラルフローレンのシャツはオレの体からするとちょっとタイト目だったりするんだけど、そのシャツを着てるときには腹筋・背筋に非常に負担が掛かってる感じがする。
力を抜いて楽にすると、腹がそのまませり出してきてシャープな見た目が台無しになってしまうし、腹が突っ張ってボタンとか飛んじゃいそうな気がするから、どうしても腹に力を入れて引っ込めようとするんだけど、その「引っ込めようとする力」が思いの他負担になるんだよね。
ココでは「細身の服の効用」として「細身の服は、着る人を常に 「緊張状態」 に置きます」とあるけど、「緊張する」ってコトはつまり体には負担になってるわけで、逆に言えば「その負担に耐えられるだけの体力を強要する服」とも言えるのでは。
そのイミで、シルエットが( )←こんな感じのシャツは確かに楽チンだ。
コレならソコまで負担も掛かるコトが無いし、見た目さえ気にしなけりゃむしろ「体に負担が掛からない合理的な服」と言えるのではないだろうか。



靴もそう。
実際、オレが良く履いてるコンバース・オールスターなんか、確かに見た目はシャープでカッコイイんだけど、コレで長時間歩くと足に非常に負担が掛かって、ヘトヘトに疲れてしまう。
特に、オレみたいな足に古傷を持ってる人間にはソレが致命傷になったりしかねないし、そのせいで今この現在コレだけ足が痛くてしょうがないんだろうと思う。
トリッカーズのこの靴にしても、確かに履きこなれてくればいいんだろうけど、履きこなれきってない今の状態だと革の硬さとかソールの硬さとかがダイレクトに足に来て、やっぱり1日歩くとヘトヘトに疲れきってしまう。
だとすると、オッサンたちがよくこんな感じのダサダサなウォーキングシューズやらハイテクシューズやらを履いているのも分かる気がする。
こういう靴ならクッションも効いてるし、ある程度厚みがあって足をシッカリ保護するような造りになってるから、歩いてて非常に楽チンだ。
実際、オレもGTホーキンスのトレッキングシューズを履いてるが(参照)、コレは相当に履き心地がいい。
「履き心地」って観点じゃ、オレの持ってるどの靴よりも図抜けている。
「体に負担を掛けない」という一点では、どちらが優れてるかは火を見るより明らかだ。



でも、そういう「体に負担を掛けない服・靴」ってのは、ハッキリいってダサいのが多い!!
「体に負担が掛らない」大きめの服は必要以上に太って見えるし、「クッションの効いた履き心地のいい」靴はどうしても厚底にならざるを得ず、必要以上にずんぐりむっくりのダサダサになってしまう。
服飾品に関しては、機能性とデザインは相反する物のように思う。
「機能(着心地、履き心地)」を求めたら「デザイン(カッコ良さ、シャープさ)」はある程度捨てざるを得ないんじゃないだろうか?



そう考えると、歳行ったオッサンがダサいのは「見た目に気を使わない」というのと同じくらい「体に負担が掛かるような服を着るには体力が追いついていかない」というのもあるんじゃないだろうか。
実際、スリムな服やズボンにキチキチの革靴なんてスタイルは、とてもじゃないけど体の自由も利かないし、体のそこかしこにムリな負担を強いるコトになる。
ソレはまるで「拘束具」みたいな感じだ。
体力のある若いうちはソレでも耐えられるんだろうケド、ある程度歳行っちゃうとその負荷に耐えるのは至難の業じゃないだろうか。
そのイミじゃ、ちょっと可哀想かなぁ・・・等と勝手に思ってみたり。




でも、オレも既にソノ兆候があるんだろうなぁ・・・等と考えるとちょっと欝入ってみたり・・・。
あぁ、どっか「履き心地が良くて足にも腰にも負担が掛らない、デザインもカッコイイ靴」とか作ってくんないかなぁ。
「カッコイイ靴は履きたいけど、体が耐えられない」ってオッサンが今後増えてくるなら、イイ商売になると思うんだけどね。
ミハラヤスヒロあたりがウォーキングシューズのデザインをしてみるとか・・・。