オタクが抱く「一般人」という妄想


確かにオタクの間に「一般人」という概念は根強い。
実際、オレもそう考えた時期があった。


だが、実際に脱ヲタを志してオタクの世界じゃない部分を見た時、オレはある疑念に囚われた。


「オタクと一般人って、オタクが考えてるほど違いはないんじゃないか・・・?」


とあるサイトの掲示板にもその辺の悩みを書いてみたのだが(そのサイトでは、ファッションのみに特化して書いてみた)、もう一度ここにその辺の実感を書き写しておこう。



同じ会社で働いているオレのイトコ(女の子)の紹介で、ある男に会った。
彼は28歳の社会人、ドコモの販売店の販売営業をしている人間だった。


彼に会った時、オレはビックリした。
その彼の格好というのが・・・


上:タウン&カントリーの白Tシャツ(ブカブカで皺だらけ)


ズボン:淡いベージュの綿パン(ブカブカでよれている)


靴:黒いゴツいシューズ(トレッキングシューズと言うのか?)


カバン:三角形のボディバッグ


顔:黒ぶち眼鏡にセットもカラーもしてない黒髪(さすがに短髪でさっぱりはしていたが)


ココココ、あるいは2ch等で揶揄されている、所謂「オタクファッション」だったのだ。



だが、話してみると彼は全く(所謂)オタク的要素の無い人間だった。


ストリートバスケやフットサル、冬はスキーやスノボを嗜むナイスガイ。
もちろん彼女も居て、近々結婚しようかどうか悩んでるという、彼女居ない暦=年齢なオレからすると何とも贅沢な悩みを持った男だった。
間違っても、オタクっぽい人間ではない(オタクが言う、所謂「一般人」)。


そう、所謂「一般人」っていうのは、みんながみんなオシャレではないし、みんながみんな見た目だけで彼女を作ってるわけでもないし、みんながみんなオタクをバカにするわけではないのだ。
(実際彼も、イトコからオレがオタクだと聞いていても、その事は屁とも思ってなさげだった)


昨日、オレがココに書いた女性(オレに「へぇ〜、じゃぁやっぱ「萌え」なの〜?」と聞いてきた女性)だって、別に悪気はなさそうだったし、その後彼女とそのお仲間とはちょくちょく飲みに行ってる。
オレの会社の後輩も、オレのオタク知識をして
「k-dさんってオレの知らないような事を知ってて、面白いですね〜!」
と言ってくれている(ちなみに彼のブログは、ウチとリンクを張ってるので、興味のある人はどうぞ)。
いずれも、所謂「一般人」の人たちばかりだ。




外部に敵を作り、その仮想敵を徹底的に憎む事によって結束を深めていく行動・・・。


オレはそこに、何かある種「カルト宗教」的な空恐ろしさを感じるんだが・・・。




まぁ、オタクも一般人も結局みんな同じ人間なんだし、そこまで肩肘張らなくても大丈夫だよ。


もっと肩の力を抜いて行きましょうや、って事で・・・。