「脱オタファッション=脱アメリカ」だと言ってみる


ナルホド、そういう見方もあるなぁ。
確かに、所謂「オタクファッション」と呼ばれる服の出自はアメリカが多い。
ネルシャツ、スウェットパーカー、Gジャンはアメカジの王道だし、ミリタリーシャツやミリタリージャケット(M65等)、カモフラ軍パン等の軍モノもそう。
ハイテクスニーカーだってアメリカのプロバスケット用の靴だし、「オタクの制服」とまで揶揄されるチェックのボタンダウンシャツは、アイビーが出自。
コインローファーやダッフルコート等もアイビー服だ(ダッフルコートはイギリスの服だが、日本で広まったのはアイビーがきっかけ)。
ココで「NGブランド」としてLEEやChampionやHanesが槍玉に挙げられてるのもその流れだろう。
「アメカジの定番=オタクの定番」という論法だ。
(その割には、ココでは「アメリカの象徴」リーバイスの501を薦められてるんだが・・・。まぁ501は、「アメリカの定番」のみならず「世界の定番」と言える物だからだろうが。)
そういや、やっぱり「オタク服」と揶揄されることの多いPICOやAirWalkやタウン&カントリーもアメカジ風スポーツ服メーカーだ。
「オタク的」と呼ばれるものの殆どがアメリカ出自と言えるような気がするなぁ。
(バンダナ頭巻きと指貫革手袋の出自は何なんだろう?バンダナはアメリカのヒッピーか?)



何でそうなったんだろう・・・
一つ言えるのは「安い服は大概アメカジ系だ」というのがある。
ユニクロだってアメカジの影響を受けてるし、GAPはまんまアメカジブランドだし、ジーンズメイトに置いてる服もアメカジ系統だし、安いところを探すと必然的にアメカジ系統に行ってしまうのはしょうがないのか。
(安くてヨーロッパ系統って言うと・・・無印良品くらいか?)



と同時に、↑のブログでも言及されてるが、そういった安い服を親が買ってきて子供に着せるわけで、親が考える「若い格好」というのがアメカジ、もしくはアイビーだったりするのだろう(親の世代によって違う)。
「安くて、(親が考える)若い格好」が必然的にアメリカ系統になってしまうわけだ。
そして、多くのオタクがその「親が買ってきた」そのままな格好をするから「アメカジ=オタク」になってしまったんだろう。
(そういや子供の頃、オレの母親が斑模様のジーパン(当時はケミカルジーンズという言葉は知らなかった)を「こういうのが流行りよ」とか言って着せようとしていたなぁ。オレはそれだけは断固拒否したけど。カッコ悪いし。)



加えてアメリカ服ってのは、見た目がルーズだと言うのがある。
ルーズな方が動きやすく、着ていて楽だ・・・という、アメリカ人の合理主義の賜物なんだろうか?
実際オレも、アメ横に行ってアメリカ製のシャツ(アイクベーハーだったっけかな?)を試着してみたんだが、肩で合わせても胴回りがガボガボで腕ももたついて、着丈も異様なまでに長かった(尻がスッポリ隠れて腿にかかるくらい)。
アメリカのシャツやジャケットってのは、ちょうど体型が( )←こんな感じに見えてしまう。
最近の流行りは ) ( ←こんな感じなわけで、あからさまに流行の逆を行ってるわけだ。



安い上にそもそもルーズな服を、さらにサイズ感も分からず「楽だからコレでイイや」なんて感じでブカブカに着てたら、そりゃおかしな感じにもなるわな。
(各種脱ヲタサイトで「ジャストサイズに拘れ!」と、くちびる酸っぱく(「ガキの使い」風)書かれているのは、そのためだだろう。)
逆を返せば、サイズ感にシッカリ拘ってキチンと選べば、アメカジ恐るるに足らず!って感じなのだろう(が、いかんせん今のオレはソコまでの力量は無いから、アメカジ系統に行くのは危険極まりないかも)。



結論。
ヨーロッパ系統の服は、アメカジに比べて「カッコよく見せる」のは比較的簡単(ただし高い)。
アメカジは、よほど慣れてないと「カッコよく見せる」のは困難(ただし、比較的安価)。
比較的「脱ヲタ」に向いているのはヨーロッパ系。
ただし、着方が悪いとドチラもダメ!



結局、洋服の系統じゃなくて着方、合わせ方の問題の方が大きい、というコトで。